名古屋栄三越での初個展 猫好きが集まる

2021年4月21日ー5月4日まで、名古屋栄三越にて、人生初の個展を開くことが出来ました。作家活動を始めてまだ約1年半、身に余る光栄な経験でした。百貨店での個展は、貸ギャラリーで行う個展とは事情や準備など違う事がいくつかあるので、それはまたおいおい記事にしようと思いますが、今回は開催報告を書き連ねたいと思います。

吐きそうな準備期間

私が自分の個展をやろうと思ったのは、2020年10月あたりのことでした。

ぼちぼち絵も貯まってきて、絵の販売についても勉強をしてきて、そろそろ実行に移そうかな?なんてぼんやり考えていました。

そんな中、尊敬する作家先生の個展を下北沢まで、はるばる行った事が転機となります。先生に、「個展は定期的にやったほうがいいよ。販売よりも、自分の絵を全部並べてみる機会なんてなかなかないし、自分の成長がわかるから」と言って頂いたんですね。お泣けに、その会場である「Gallery HANA]のオーナー様をご紹介いただき、ここでやったらいいよ、なんて仰っていただいたんですね。

単純な私は、俄然やる気になりまして、オーナー様から、半年くらい前に連絡くれればと言われ、翌年2021年の1月末ごろに連絡をし、夏の期間の予約をしたのでした。それで、ゆっくり半年くらいかけて、準備を始めようと思っていたところ、その1週間後くらいでしょうか、知り合いの画商さんから、「三越でやりませんか?」と。

百貨店なんて、やりたくてもやれない場所であることはよく承知していたので、「はいはい、やりますやります!!」と二つ返事。さらにはなんとゴールデンウィークに当ててくださるとのこと。なんと!!!!

その画商さんには、さらに半年前くらい、絵を描き始めた頃に、絵を見せたことはあったのですが、「うまいだけじゃダメだよ。一度公募展とか出してみたら?」と言われた事があり…それがきっかけで、絵の細密さだけではダメだと思い、オリジナリティのある構図を意識するようになりましたし、ZEN展に出展、2度の受賞をする事ができた経緯がありました。このギャラリーは、三越でも1階のサテライトギャラリーで、若手やインテリアとして気軽に楽しんでもらえそうな作家をメインに展示しているとのことでしたが、それでもクオリティーは必須なので、認めてもらえた?!と、嬉しくなる判明、ちゃんと成果を出して恩返ししよう!と思ったのでした。

でも待てよ、後半年で2回も個展、しかも三越は、人生初個展な上に、もう3ヶ月しかない!やばい、やばい、やばい…!!急がなきゃ、でも百貨店の名に恥じない絵を用意しなきゃ、今ある絵のクオリティは大丈夫?初心者としてはもっと小さい絵も用意しなきゃ…お客さん来てくれるかな、なんて言われるだろう?売れるのかな…頭は緊張と不安でパンパン、吐き気がするようになりました。

でもせっかく頂いたチャンスなんだから、しっかりしろ、私!!と自分に言い聞かせては、またそれがプレッシャーになって吐き気が…笑

蓋を開けてみれば 泣いてくれるお客様も

搬入のこと、壁への展示、何もかもが初体験。何もわからず、画商さんのスタッフさんのご指示のまま、ぽかんと口を開けて見ている状況でした。さすが、素敵に展示をしてくださっていよいよ開催です!口から心臓が飛び出るかと思いました。

そして、蓋を開けてみれば、まずは友人知人がわんさか来てくださり、毎日楽しい多忙が続きました。

後半には、新聞掲載もして頂いたため、一気に一般のお客様も増えて、ライブペインティングもしていた為、取り囲まれるシーンも笑

嬉しかった事は、お客様の感想で一番多いのが「猫ってこういう表情する!わかる!」という感想だったことです。私も保護猫2ニャンズと暮らしていて、とにかく猫への愛を込めて描いているので、無意識ではありますが、猫好きの心を掴む表情が取れていたのかもしれませんね。

後は、SNSでは作品をよく見ていたけど、実物見たら全然もっと繊細でこんなに綺麗に描かれていたんだと感動した!なんて感想も嬉しかったです。デジタルがどんどん進化する一方で、アナログの絵は飾って実物を見るものなので、そう言われるとやっぱり嬉しいですよね。

中には、虹の国にいるご自身の猫さんを思い出して泣かれる方も一人二人ではなく…保護猫の為に何かしたいと申し出られる方もいらっしゃいましたし、作品をご覧になった上で、オーダー制作のご依頼をくださる方もありがたいことに多くいらっしゃいました。

自分の活動を客観的に見る、というのは、恥ずかしいですし、緊張しますけど、とてもいい経験でした。更にありがたい事に、初個展としてはびっくりするくらい、絵をお迎えして頂いて結果を出すこともできました。オーダーも期間中はもちろん、終わった後もオーダー頂き、嬉しい限りです。

スタッフさんからは、時々、あの猫の作家さんの展示はないの?とお問い合わせもあるそうで、また来年も開催できるようにさらに頑張ります。

(現在、2022年春に同じ場所で個展を開催予定です。詳しい日程は現在調整中なので、お待ちくださいね!)

 

こうして無事、人生初個展は、百貨店という奇跡のような華々しいものになりました。

お声かけくださった画商さん、スタッフの皆様、三越の皆様、ありがとうございました。そして足を運んで来ださった方々に心よりお礼申し上げます。

今後ともよろしくお願いいたします。百貨店は、チャリティーイベントができないのですが、売り上げがうまく立った時には、個人的に保護猫・保護犬ボランテイア、団体様等に寄付活動をさせて頂きます。

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Soraclara.Artist with cats
こんにちは!Soraclara.こと武藤 茉りかと申します。 猫をこよなく愛する、猫中心に描くアーティストです。 画材は色鉛筆を中心に様々な画材を組み合わせて描きます。 猫の絵の描き方や、絵画にまつわる事・活動と、愛猫・元保護猫の「そら」「くらら」のゆる〜い日常紹介や、猫好きさんの為のお役立ち情報を発信しています。 保護猫や保護犬のボランティアさんの 里親探しのお手伝いもしており、 個展やECサイトでのグッズ販売の収益の一部を保護猫ボランティアさんや 保護団体へのチャリティーに充てています。 猫さんのお悩み、猫の絵のお悩み、猫さん(わんちゃん)肖像画オーダーなど、お気軽にご相談ください。 純血保護猫ご希望の方もご連絡頂ければ、現在ご紹介できる猫さん(わんちゃん)ご紹介いたします。 登場人物 ママ:筆者のことです そら:ノルウェージャンもどきの長毛男の子。 元野良猫とは思えない優雅な風貌だが、食いしん坊で やんちゃ。甘ったれお坊ちゃん気質。 くらら:アメショーもどきの女の子。 野良→保護猫カフェからママのもとへ。 ちゃきちゃきのおてんば娘だが、意外と優しく 面倒見のいい世話焼き女房タイプ。 ママ大好きの甘えん坊。