【初心者向け】猫の描き方〜色鉛筆で可愛い猫の絵を簡単に描こう②《下絵から顔まで》

 

前回、【初心者向け】猫の描き方〜色鉛筆で

可愛い猫の絵を簡単に描こう①《画材編》

では、初心者の方が簡単に可愛く素敵に

見える猫の絵を描くのに必要な画材の紹介

しました。

今回はいよいよ、実際に絵を描く工程に

入っていきます。

できる限り、難しい工程を省いたり、

簡略化して初心者の皆さんでも、素敵な

仕上がりになって、嬉しい、楽しかった!

また描きたい!より猫さんが愛おしくなった!

と思って頂きたいです。

くらら
くらら
美人に描いてにゃ!

 

目次

猫のデッサンから…始めません!〜下絵準備〜

さあ、デッサンから!!

と気合が入っていらっしゃいますか?

ですが、筆者はデッサンを初心者の方には

オススメしません。

拍子抜けしてしまったら申し訳ありません。

 

確かにデッサンは絵の基本であり、絵を

本格的に上達させるには避けて通れません。

しかし、初心者の方で、何度もデッサン

して、やっぱり絵心ないやとやめてしまった

経験のある方もいると思います。

そう、デッサンにもコツがあるとはいえ、

本気で取り組もうとすると、本当に大変

なのです。

美大芸大入学の試験でもデッサンはありますし

入学してもデッサンに明け暮れる毎日だと

聞きます。それくらい、突き詰めていくと

あまりに奥が深いので、初心者がそこから

取り組もうとすれば、挫折してしまうこと

が多いのです。

そして、もう2度と絵は描きたくない、

とすら感じてしまうかもしれません。

 

なので、こちらの初心者編では、

最後まで楽しく描くことも一つの目標

としています。

せっかく大好きな猫さんをモチーフにして

描くのですから、イヤになったり、嫌いに

なってほしくないのです。

先にも書いたようにこ簡単に見栄えのする

猫さんが描けて、嬉しい!楽しかった!

そして、猫さんをより愛おしいと思って

いただきたいのです。

 

それでもデッサンがしたい!という方は、

また後日デッサン編も書こうと思っています

ので、そちらをお待ちくださいね。

 

お気に入りの写真を用意する

さて、ではデッサンなしでどうやって

描いていくのか?ですが、

簡単に言ってしまえば、オリジナルの

塗り絵を作ってしまおう、ということです。

大人の塗り絵が流行っていますし、猫さん

バージョンも発売されていますが、

それは自分の描きたい猫さんではない場合

がありますし、何と言ってもガイドラインの

線が消せません。

(もちろん、線を活かした素敵な塗り絵も

たくさん発売されています)

 

ですが、こちらで紹介するのは、ただの

オリジナル塗り絵ではなく、ちゃんと

絵画の下絵となりうる方法です。

そして、実はデッサンの練習にもなって

いくものですので、あなどるなかれ。

 

というわけで、お気に入りのモチーフの

猫さんの写真を用意しましょう。

 

白黒印刷を描きたいサイズに印刷する

お気に入りの猫さんの写真を用意したら

白黒で印刷しましょう。

サイズは描こうとしている絵のサイズに

調整します。

 

今回の例であれば、こんな感じです。

(ちょっと見本画像のサイズがおかしくて

いけませんが)

 

白黒にすることで、色に惑わされることなく

明暗の段階がわかりやすくなるのです。

 

コピーした用紙と画用紙の中心に印をつける

 

猫さんや対象物がずれている場合は、その

中心をとるように気をつけてください。

 

コピーした用紙の裏面を鉛筆で塗りつぶす

ここで、前回準備する画材としてあげたB6

の鉛筆の登場です。

このように対象物をカバーするように

しっかり鉛筆を横にして塗っていきます。

カーボン用紙の替わりですね。

なぜカーボン用紙を使わないかというと

塗り絵と同じ理由で、ガイド線を消せなく

なってしまうからです。

この方法なら、鉛筆なので、消しゴムで

簡単に消えますよね。

なので、B6である必要はありませんが、

あまりに硬い芯の鉛筆では難しいです。

 

画用紙にコピー用紙を留める

画用紙も中心の場所の印をつけておき、

コピー用紙の対象物が真ん中になるように

マスキングテープで留めます。

マスキングテープも前回の準備リストに

ありましたね。

もちろん、色画用紙もです。

今回は、クリーム色の画用紙を使います。

 

赤いボールペンでなぞる

赤いボールペンを使うのは、白黒の写真に

映えるので、どこまでなぞったか、なぞり

忘れがないか、わかりやすくするためです。

ここからがとても重要な下絵のポイントに

なります。

塗り絵のガイドラインを作るようなイメージで

なぞっていくのですが、ただなぞるだけなのに、

実際やり始めると曖昧な線、特に影の境界線を

引くのがとても難しいことに気づくと思います。

 

実は、これを少しでもわかりやすくする為に

白黒印刷にしたのです。

ポイントは、

・全体の明暗を3段階くらいに分ける

です。

このモデル猫の場合は、キジ白なので、

頭部の濃い部分3段階、白の明暗を3段階

くらいに意識してなぞるといいです。

頭部は柄があるので割と明暗つけやすい

かと思います。

目の周りは、顔の印象に繋がりますので

慎重に丁寧になぞりましょう。

特に、目の光が入っている部分はしっかり

なぞって、色を入れるときに白く残せる

ようにわかりやすくしておきます。

黒目も同じです。

 

 

白い部分は、難しいかもしれませんが、

写真の様に、真っ白、薄いグレー、

濃いグレーと3色を意識してなぞっていきます。

毛の部分なので、すごく精密になぞる必要は

ありませんが、

口元もやはり顔の印象に関わるので

慎重にガイドラインを引いていくように

します。

細かい毛の明暗で構成されているので

直線ではなく、毛の流れに沿って、

ごく短い線で境界線を作っていく

うまくいきます。

 

ヒゲは、意外と太いので、太いヒゲは

口のどこからニョキっと出ているのか

わかるようにしておくとリアルに

仕上がります。

細かいヒゲは、初級編ではそこまで気に

しなくてもいいです。全体の絵の風合いに

見合わないくらいリアルに沢山の入れると

なんだか老けた猫さんになってしまいます。

 

耳は最も複雑なパーツです。

なかなか正確になぞることは難しいですが、

耳の毛の向きと長さ、耳と顔の境界くらいは

捉えておくようにします。

 

下絵をチェックする

 

全部なぞり終えたと思ったら、

いきなりマスキングテープを外さずに

まずは一箇所外して、確認しましょう。

薄い部分や、なぞり残しがあれば

マスキングテープを剥がす前にきちんと

修正しておきましょう。

 

確認ができたら、ゆっくりマスキングテープ

を剥がして全体の確認です。

 

いかがでしょうか?塗り絵っぽくなって

いますでしょうか?

 

このテクニックですが、実は実際のデッサン

における物の捉え方の練習にもなります。

デッサンも、物を立体的につかむ為に、

最初は3段階くらいの明暗にわける

ところから始めるからです。

この明暗を見極める練習をなぞりで

練習しておくと、デッサンをしたくなった

時に、全くの初心者より、物の捉え方が

うまくなっていると思います。

 

プロのイラストレーターさんの中には

デザインソフトを使って、デジタルで

このなぞり絵を作成して、それを

そのまま使う方もいるくらいなので、

決してズルをした、というものでは

ないんですよ。

デザインソフトだと、自動で明暗の層を

検出してくれる機能もあるんです。

 

また、この鉛筆コピーの取り方は、

デッサンに対しても行うことがあります。

デッサンをコピーして、コピーをなぞる

のですが、これをすると、失敗しても

何度でもやり直せますし、

同じデッサンに対して、色んな着彩をして

研究するのにも使えるからです。

覚えておいて、損はありませんよ。

 

youtube動画作りましたので是非動画で

全体の流れをチェックしてくださいね。

くらら
くらら
時々あたしも出演してるにゃ!
だって、そらくんばっかりなんだもん・・・泣
だから、見てにゃん♡

猫に色鉛筆で色を着けましょう!〜着彩〜

 

さあ、いよいよ着彩です。

最も緊張しますが、とても楽しい工程ですね!

前回の記事でご紹介しましたが、油性色鉛筆

での着彩をお勧めしておりますが、

準備はできていますか?

筆者は、「サンフォード カリスマカラー」

を愛用していますが、他のものでも構いません。

ご紹介する色名が異なる場合があるかと

思いますが、それに似た色をご使用

いただければ結構です。

 

猫は目が命!!目の塗り方

最初は、全体的に、薄い色を乗せながら

段々と濃く、細かく情報を乗せていくのが

一般的な絵の着彩方法です。

 

ただ、猫さんの場合、「顔」があります。

中でも、目はかなり顔の印象を左右します。

その為、筆者は、まず、目だけはほぼ満足が

いく状態に仕上げておいてから、全体を塗り

進めます。

そうしないと、せっかく広範囲塗り進めた

のに、目を塗ったら、別の子になって

しまった、とか、明らかに失敗した、と

いう時に、ダメージが大きいからです。

 

前の章で述べたように、この鉛筆コピーの

下絵は、画用紙は無駄になりますが、

やり直しが効きます。

最初に目で失敗しても、目だけなので、

ダメージ少なくやり直しができるので、

先に「目をキメて」おきます。

 

その為には、まず、しっかり色鉛筆を

削って、先を尖らせておきましょう

カッターで芯を長く細くするのが一番理想

ですが、筆者も面倒なので、小さい手動の

鉛筆削りを使っています。

 

①目の中の光っている部分に白を塗ります。

これを先にしておくと、ある程度他の色を

弾くので、目の中の色を塗る時に塗り

潰してしまうことを防げます。

見本の絵ですと、瞳孔の上の丸い光は

真っ白に残したいので、白をグリグリと

塗り込んでおきます

又、瞳孔の真下の部分もやや明るいので

こちらは軽く塗る程度でいいので、

白を乗せておきましょう。

※下方の写真の赤いで囲った部分が

白を塗るところです。

 

②アイフレームと瞳孔をダークブラウン

又はダークアンバー、セピア等で

しっかり縁取りします。

目の印象を決める一番の部分です、慎重に

丁寧に塗りましょう。

このラインは細いとちょっと可愛げのない

猫さんになるので、しっかり太めに入れた

方が可愛く仕上がります。

思ったより太いので、写真を見ながら

慎重に入れます。

瞳孔も形が変わると、猫さんが見ている

方向が変わってしまうので、慎重に

形をとって塗ります。

白く光っている部分はしっかり残すことと、

瞳孔の上の水晶体に写り込んでいる光も

目の透明感に必要なので、多少残して

おきましょう。ただ、ものすごくクリアに

光が写り込んでいるわけではない場合は、

瞳孔を黒く塗ってから白を重ねても

透明感は表現できるので、そんなに

神経質になる必要はありません。

 

③光彩を表現します。

光彩は猫さんの目をよく見ている方はよく

ご存知かと思いますが、放射線状になって

いますよね。

なので、色鉛筆も放射線状に線を入れる

イメージで色を入れていきます

 

このモデルの場合は、まず、

クリーム色を全体に入れます。

右半分は光が当たってより鮮やかなので、

イエローを瞳孔から外へ向けて重ねて

いきます。

 

 

今の時点では、かなり明るい目になって

いると思いますので、影を入れます。

上の写真の緑で塗ってある部分に

フレンチグレー70%を入れます。

上まぶたのすぐ下はアイラインのトップ

から目頭に向かってグラデーションを

作るように入れます。

瞳孔の左下方から目頭に向けて、

フレンチグレー50%を放射線状に

線を描くように入れて影を表現します。

※フレンチグレーは、茶色のニュアンス

のあるグレーです。

 

同じくフレンチグレー50%で、瞳孔の際を

光彩に沿って少し滲ませるように、短い

線を放射線状に入れます。

同じようにくすんだグリーン系か、ない方

は、ブルー系の色も短く瞳孔に沿って

短く放射線状に入れると、より猫さんの

瞳が綺麗になります。

 

更に、若干色に深みを持たせるために、

イエローオーカー(黄土色)やオレンジ系の

色を少しだけ放射線状に潜ませますが

入れすぎないように、あくまでニュアンス

だけです。この章の最初の写真が

わかりやすいですが、

目頭側の下方アイラインにあたりと、

瞳孔の右側に少しだけ入れてあります。

 

これだけ色を入れていくと色が混ざる、と

感じる方もいるかと思いますが、それで

大丈夫です。それが、油性色鉛筆の特徴

でもあります。

あまりくすませたくない時は、濃い色との

重ね塗りは慎重にしなければなりませんが、

猫さんの目の繊細な色は、色鉛筆の塗る

方向さえしっかり守れば、大事故には

ならないと思います。

 

④目の周りの毛を塗ります。

アイフレームを塗っている時、よく見ると

ゴムパッキンみたい(口もですが)なって

いるのはお気づきになりましたか?

そして、そのパッキンの際から毛が生えて

いるのも良く観察した方はお気づきになった

かも知れません。

このパッキンから、短い薄い色の毛が

目の周りを囲んでいます。

まずは、この写真の矢印を参考に

してください。

詳しく解説をしていきます。

下まぶたの毛は、大抵パッキンから頬方向へ

生えていっています。

そして、いきなり長く生えておらず、数ミリの

幅で短く生えているので、短い線を毛並み

方向へ一本一本描き足すように塗っていきます。

下まつげを描くような意識で。

 

目頭は、額へ向けてやはり短い毛が生えて

いるので、こちらも額へ向けて短く描き

足していきます。直線ではなく人間のまつげ

のようにアイラインからU字を描くように

色を足していきます。

 

上まつげは絵の構図によって毛の方向が

違うので、注意が必要です。

このモデルの場合は、一番目の大きい部分は

頭方向へ向かって徐々に頬に向けて段々

下方へ向かい、目尻で下まぶたの毛と

合流するイメージです。

 

可愛らしい目にしたい時は、パッキンと

毛の境界に、こげ茶か黒の細く短い線で

まつげのような線を上向きに入れることで

アイラインの幅を広げると、とクルンと

可愛らしい目に仕上がりますよ。

少女漫画の女の子の目のイメージですね。

 

⑤目の全体調整をします。

ここまで塗ると、大抵、明るい色で

アイラインや瞳孔がぼやけてしまいます。

これは、濃い茶系の色で塗り直すと発色を

取り戻せます。油性色鉛筆は、際限なく、とまでは

言いませんが、紙の凹凸がなくなるまでは

かなり色を重ねていくことができるのが

大きなメリットです。

ここで、全体を見て、目が写真と大きく

かけ離れていないかチェックして、

修正していきます。

アイラインと瞳孔ははっきりとしていた方が

よりリアルで可愛さも出るので、

全体を見ながら濃く、はっきりさせて

いきます。濃茶から、黒を重ねて

コントラストをつけるとよりいいです。

 

一方、放射線状に入れた色が悪目立ちする

様に感じる方は、白が混ざった色、この

場合、クリーム色などを重ねると

色が混ざって色の境目が滑らかになります。

 

基本はこんな感じですが、ご自身のモチーフに

合わせて色を重ねていってみてください。

美しく色が混ざっていくと思います。

 

⑤目に再度光を塗り込む

最後に、目の中の光の部分をより綺麗に

するために、白を塗り重ねます。

丸く光っている部分はより白く、

瞳孔の下方の光っている部分は

色が混ざってもいいので白を重ねると

奥行きのある光が表現できます。

 

 

↑光彩に光が乗っているパターン。

ある程度白く残して置いて、後から白を

上から球面になる様にしっかり塗る事で、

キラキラしたビー玉の様な目に仕上げる

事が出来ます。

 

最初に述べた様に、先に目を描いたのは、

目がうまく行かずに、猫さんの顔が思った

様に塗れなかった場合の為です。

どうにも気に入らない場合は、もう一度

下絵からやり直すのもいいと思いますが、

なぞって描いてあるので、デッサンに大きな

狂いはないはずです。

となれば、どこかの塗り方がおかしいのですが、

大抵の場合は、アイフレームの太さが写真と

違っていたり、瞳孔の形が歪んでいたり

するのが原因です。

写真やコピーを目の部分だけ折りたたんで

真横や真上に並べて微妙な違いを探しま

しょう。スマホで写真に撮って、

コラージュアプリで並べて比較するのも

おすすめです。

 

もしかしたら、思ったより、難しいと感じた

かもしれませんね。

ここが一番の肝なので、頑張りましょう。

よくわからなくなった場合は、少し絵を

描くのをやめて、お風呂に入ったり、

お茶を飲んだりリラックスしましょう。

後から見ると、びっくりするほど、

違いがわかる様になることも良くある事

なんです。

そら
そら
ちゅーるおくれ。

 

鼻、口周りの塗り方

口元は、おヒゲ柄のある子は多いですが、

シマシマということはないので、色の乗せ方

はそこまで難しくありません。

ただ、目と同じで、口元のラインによって、

表情が変わってきますので、ここも

かなり気を使うところです。

 

①鼻を塗ります。

初心者編では強く塗り込む必要はありません。

ベースの色、暗い部分、光っている部分の

3段階くらいの塗り分けができればいいかと

思います。

・黒の鼻

白、グレー、黒の組み合わせで濃淡を

表現します。

・ピンクの鼻

手持ちにピンク系色があれば、ピンクの

濃淡、影にグレー、全体のぼかしに白を

使います。(クリーム色の画用紙に

ピンク色を塗る場合は、筆圧高めで

塗り重ねて、綺麗に発色させます)

ピンク系濃淡色がない場合は、赤を

薄く塗って、その上から白を塗って

ブレンドさせるとピンクの表現が

可能です。

影の部分を黒などの強い色を入れてしますと

綺麗な可愛いピンクの鼻ではなくなって

しまうので、影はグレーか薄茶などで

ピンク感を損なわないように注意します。

・茶色の鼻

今回のモデルの色ですが、こちらはなかなか

複雑な色ですが、まずはこの色の鼻は

縁取りがしっかりとあるので、こげ茶等で

縁取りします。

ただ、この絵の場合、鼻の境界は右手側

だけなので、背景に面してる部分にまで

線を入れないようにします。

中の色は、カリスマカラーを使っている

筆者は、テラコッタやシェンナブラウン、

ところどころ、クリムソンレッドを使い、

影はブラウン系を入れて白で馴染ませます。

光っている部分は、しっかり何度も白を

重ねてテカリを出します。

この絵の場合はあまり入れていません。

 

鼻の頭の白い毛との境界は白が上からかぶさる

ように繊細に鼻側へ色鉛筆を払うように

描き入れます。

いよいよ口元ですが、口のパーツは絵の

通り、青い丸で囲まれた上唇に当たる部分と

した顎、鼻筋で更生させています。

青い丸の部分は、ぷっくりと盛り上がって

球体のようになっているので、そのように

塗る必要があります。

下地が色画用紙なので、この色がうまく

中間色となってくれますので、3段階の

一番明るい部分にしっかり白を入れて、

暗い部分にグレーや茶色で影をつけます。

 

白い部分は、まず、鼻筋。ここは一番明るい

部分になります。このモデルは白い鼻筋なので

背景との境界に鉛筆のガイドラインが残らない

ようにするために、少し鉛筆の内側を塗り進めて

しっかり色が乗ったら鉛筆線を消しゴムまたは

練り消しで消します。

この部分は重ね塗りしてより白く仕上げ

ましょう。

次に、鼻の穴の横あたり。

ヒゲは、畑に苗が植わっているような感じ

で生えているのですが、その畑の上側にも

よく光が当たるので白を入れます。

ヒゲの向かっている方向へギザギザと

入れると綺麗です。

 

下顎と首の境界にも白を入れます。

鼻下は影になるので、入れず、

赤い線で囲ってあるあたりを薄く白で塗る

のですが、最初は下顎の境界がはっきり

するように塗って置いて、2度目以降は、

顎から首へ、はみ出すように、一本一本

白い毛を足していくイメージで、塗るという

より描いていきます。

 

この時に、畑から生えている苗のような

太いヒゲも白でしっかり描いておきます

目の章でも描きましたが、白は他の色を

弾きやすいので、ここで入れておくと、

後から首から胸の部分を塗っていっても

残るのです。完全に残らなくてもガイド

ライン的な役割を果たします。

なので、ここでヒゲの鉛筆の線は少し

ずつ消していきます

初心者向けなので、完全に消えなくても

大丈夫ですが、白を鉛筆の上に塗ると

消えなくなるので、気をつけて塗り

進めてください。

 

 

ここまで来ると、目鼻口と顔の中心あたり

まで塗りすすんで顔の印象はだいぶ定まって

きたのではないでしょうか?

柄でも印象は変わって来るので焦る必要は

ありません。油性色鉛筆は上からまだまだ

塗り重ねていけるので、イマイチ顔が

決まってないような気がしても、まずは

全体を塗り進めましょう。

この章はここまで。

次回、③にて完成まで進めます。

お楽しみに!

ママ
ママ
いかがでしたか?まだまだ完成まで塗る量は
ありますが、段々色鉛筆の感覚にも慣れて
楽しくなって来ると思います。
次回からは、もふもふの猫さんの被毛を
攻略して完成を目指しましょう!

 

まとめ

下絵は、デッサンにこだわる必要なく、 トレースでも今後の練習になるのでまずは 3段階の陰影を意識して、トレースできるよう になりましょう。 目は、猫さんを美しく描く要。放射線状を 意識して細く何層にも線を入れ、綺麗で 複雑な色を表現する事と、白く輝く光は きっちり残すことが重要です。 口周りは、毛の方向を意識しながら、 白い(明るい)部分を塗り込む事と、 口元、上顎と下顎の境界をしっかり見極めて 表情を作る事が重要です。 ヒゲも生え際を意識して、白で描き入れて おくと後で楽です。

ではまた、【初心者向け】猫の描き方〜

色鉛筆で可愛い猫の絵を簡単に描こう③

《耳と被毛》でお会いしましょう。

 

目元口元の着彩解説youtube

動画出来ました!

文字だけではわかりにくかった方も

わかりやすい様に、同じモチーフで

色を順番に塗って解説しています。

こちらにも添付しますので、

一緒にご覧くださいね。

↓眼元編動画

↓口元編

お問合せ、ご質問はこちらから⇩

ABOUT US
Soraclara.Artist with cats
こんにちは!Soraclara.こと武藤 茉りかと申します。 猫をこよなく愛する、猫中心に描くアーティストです。 画材は色鉛筆を中心に様々な画材を組み合わせて描きます。 猫の絵の描き方や、絵画にまつわる事・活動と、愛猫・元保護猫の「そら」「くらら」のゆる〜い日常紹介や、猫好きさんの為のお役立ち情報を発信しています。 保護猫や保護犬のボランティアさんの 里親探しのお手伝いもしており、 個展やECサイトでのグッズ販売の収益の一部を保護猫ボランティアさんや 保護団体へのチャリティーに充てています。 猫さんのお悩み、猫の絵のお悩み、猫さん(わんちゃん)肖像画オーダーなど、お気軽にご相談ください。 純血保護猫ご希望の方もご連絡頂ければ、現在ご紹介できる猫さん(わんちゃん)ご紹介いたします。 登場人物 ママ:筆者のことです そら:ノルウェージャンもどきの長毛男の子。 元野良猫とは思えない優雅な風貌だが、食いしん坊で やんちゃ。甘ったれお坊ちゃん気質。 くらら:アメショーもどきの女の子。 野良→保護猫カフェからママのもとへ。 ちゃきちゃきのおてんば娘だが、意外と優しく 面倒見のいい世話焼き女房タイプ。 ママ大好きの甘えん坊。