※追記: 2021/1/8 の発表で、東大医科学研究所は
新型コロナウィルスに感染した猫は、
無症状であっても、肺のダメージを長期間
負ってしまうことがわかったとしています。
飼い主はその点に留意し、
飼い猫、飼い猫同士にも感染させないように
注意するように呼びかけています。
以下記事は2020/5の記事になります。
2020年5月14日、東大チームは、
新型コロナウィルスは猫間で
感染伝播することを発表しました。
猫さんを飼う飼い主さんとしては、
とても心配なニュースです。
実際、私の友人の動物病院では、
早速院内で、猫ではない動物の
飼い主さん同士が
「猫ってコロナ感染るらしいよ」と
大きな声で話していて、
猫さんの飼い主さんはとてもバツが
悪そうだった、という事があったそうです。
世界中が新型コロナウィルスで不安に
落ちいている中、
大切なペットへの感染や人への影響は
どう報告されているのか
まとめてみました。
「適正に恐れ」「適切に予防」して
「幸せに」暮らしましょう。
目次
東大チームの発表内容〜ネコ→ネコへの感染が容易〜
東大医科学研究所とウィスコンシン大学
他との共同研究の結果で、
猫同士の接触で、容易に感染する事、
呼吸器内での増殖が見られるが無症状で
ある事、これまでのところ、
猫から人への観戦は確認されていない事、
などが飼い主さんとしては一番の
ポイントになる発表かと思います。
現在確認されている動物の感染例〜ペットからヒトへの報告はない〜
・【犬】3月香港にて、新型コロナ
ウィルス感染者から飼い犬への感染が
2件確認されました。
・【猫】3月27日ベルギーにて、感染が
確認されたとベルギー当局より発表が
されましたが、十分な情報がなく
はっきりとわかっていません。
3月31日に、香港当局より、人から猫への
感染があるとの発表がされました。
・【猫】4月22日、ニューヨーク州にて、
陽性患者の飼い猫からウイルスが
確認されました。2件。
軽い呼吸器症状があったという事です。
・【その他の動物】4月5日、
ニューヨークのブロンクス動物園にて、
トラ1頭の感染が確認されました。
その後、4月22日同動物園にて、
トラ4頭とライオン3頭の糞便中にも
新型コロナウィルスが確認されました。
以上が、5月17日現在で報告されている
動物への感染例です(筆者調べ)
香港当局、ベルギー当局はいずれも、
陽性患者から犬や猫への感染は
可能性はあるものの、
一般的にはヒトからヒトへ感染する病気
であると強調しています。
東京都獣医師会も、専門家間でも
ヒト→ヒト、ヒト→ペット、
ペット→ペットでの感染が一般的とし、
ペット→ヒトへの可能性は
限りなく低いとの見解を示しています。
飼い主さんが注意すべき事
上記を状況を踏まえて、今、
飼い主さんがすべきことは何か
考えていきましょう。
【犬の散歩は適切に】
まだ外出の自粛が叫ばれている
昨今ですが、犬の散歩はワンちゃんの
健康維持の為にも、適切に続けましょう。
必ずリードにつなぎ、他の動物と
接触しないように、2m程度の距離を
保つように散歩して、帰宅時には、
手足を綺麗に洗う事が大切です。
【犬猫との触れ合いの前の手洗い】
ワンちゃん猫さんとはコミュニケーション
取りたいですが、大丈夫かな。
悩んでしまいますね。
報告から、ヒトから動物への感染は
否定できないことから、
外出から戻ったら、触れ合う前に、
綺麗に手を洗いましょう。
また、特に猫さんの飼い主さんは
「ねこ吸い」してしまうので、
顔も洗っておくといいですね。
混雑した電車など、人ごみを
避けられなかった場合は、
シャワーや着替えもすませてからの方がいい
と思います。
犬も猫もグルーミングするので、
ウィルスをつけないように
してあげる必要があります。
また、飼い主さん自身が持ち帰った
ウィルスをペットにつけて、
それを自ら吸ってしまうということも
考えられます。
外出から帰るとついつい、ただいまの
挨拶をしてしまいたくなりますが、
グッと我慢して、自身を清潔にしてから、
心置き無く
コミュニケーションをとりましょう。
【猫は外に出さない】
そもそも、近年においては猫さんを
外に出して飼うのは良しとされて
いませんが、放し飼いしている猫さんも、
猫同士の感染を防ぐ為にも、
これを機に室内飼いにすることを
おすすめします。
その際、ストレスをためてしまわない
ように、おうちの中で
たくさん遊んであげましょう。
猫さんは、1日15分ほど、
連続で遊んであげると、健康体重を
維持しやすいと言われています。
【正確な情報を取り入れる】
動物に関してだけに言えることでは
ありませんが、世界中が未知の
ウィルスに未曾有の不安に陥っています。
その結果、自粛警察など極端な思想や
行動を起こす方が生まれています。
先に述べた、猫の飼い主さんを
誹謗中傷する方も同じです。
これらは、不安とストレスが根源と
なっていると言われています。
しかし、キチンと情報をとっていく
ことで軽減されると思います。
今回も、猫間でも感染が容易である事が
報告されましたが、
猫から人への感染は報告されていませんし、
可能性も低いと言われているのにも関わらず、
短絡的に猫の飼い主さんを
差別的な目で見るのです。
ペットは、私たち人を癒してくれる
存在なのに、間違った情報の為に、
ストレスの存在にしてはいけません。
繰り返しになりますが、
動物から人へのの可能性はほとんど
ありませんし、猫さんを室内で
飼っていれば。他人の猫さんに
感染すこともありません。
動物病院では、獣医さんやスタッフの
皆さんが、何種類もの消毒液を使い分けて
必死に清潔にしてペットの診察、
お世話に当たってくださっています。
どうかこのニュースを、
「猫は危険」というワードへ変換しないで
ください。
この章をしっかり読んでくださった方は
もうお分かりかと思います。
要は、人間同士、動物同士関わらず、
今指導されている感染予防を
厳守するということです。
飼い主さんが感染したり、感染源を
持ち込まなければ、愛するワンちゃん
猫ちゃんも大丈夫ということです。
まずは、飼い主さんが感染しないこと。
大切なワンちゃん猫ちゃんの幸せは
あなた次第です。
【万が一、飼い主が感染してしまった時の対処を考えておく】
物事に絶対はありません。
現に、かなり気を付けていたという方も、
感染経路不明で陽性に
なってしまったケースも報告されています。
その時の、ペットを一時的に避難させる
場所を確保しておきましょう。
別居している家族(親兄弟など)、
友人宅、ペット預りをしている獣医…
ペットからヒトへの感染の可能性はない
と言ってもいいですが、
やはり猫同士は感染しやすいようなので、
できれば猫さんを飼っていない
お宅へ預けられるのが理想的です。
どうしても、お世話になれる知り合いが
いない場合は、
ペット保険大手のアニコム保険が、
陽性者のためのペット預りを
しています。こちらは、アニコム保険に
入っていなくても利用可能な上、
無償で利用できるので、
ぜひ知っておいて欲しいです。
※コロナ感染の拡大により、ご利用がアニコム
ご契約者様のみとなったようです。
また、加入日の制限もあるようなので、ご確認
ください。
https://www.anicom.co.jp/release/2020/200410.html
また、こういったペットを預けたいコロナ感染者
が増えたこと、動物保護の概念が広まってきた
事により、自治体でも預かり対策をしているそう
なので、問い合わせてみるのも良いでしょう。
まとめ
会いに来るのが遅いのはそのせいだったにゃりね!
でも、そこは我慢して変わらず盛大にママをお迎えしてよ〜